Framemeister用のドリキャスVGAボックスを作る


アップスキャンコンバータFramemeisterは,XRGB3から性能アップを果たしており,ぜひ使っていきたいところですが,ひとつ困ったことが.それはXRGB3にあったVGA(640x480)用のシュリンクDSub15ピン端子がないことです.そのためドリームキャストVGAモードの扱いに困ることになります.VGAモードのためにXRGB3と併用していく?なくなり始めているディスプレイのアナログRGB端子に直つなぎ?

と考えたりしますが,いずれの方法もいまいちスマートではありません.と,FramemeisterとDreamcastをキーワードに探していたらとてもステキな記事を見つけました.

こちら

要するに,

  • FramemeisterのRGB端子は実は31kHz(VGAモード)の同期信号も受け付ける
  • そこでVGAモードのHSyncとVSyncを重畳してCSyncを生成してFramemeisterに渡せばいい
  • 15kHzのときもHSyncとVSyncは出ているの,同じ回路でスイッチを切り替えるだけでVGAモードと15kHzモード切り替え可能に

というわけです.あとはほとんどページ下部の回路を作ってFramemeisterにつなげるだけです(回路図でICの3-10,6-9,8-12を接続することに注意.私は見落としてはまりました).

ただ上記の回路を作るうえで一番困るのがドリキャス側のAV端子の入手.オリジナルの端子なので,市販されているドリキャス用のVGAボックス相当品からとってくる必要があります.
私は以下の製品を利用しました.分解することで,2.0mmピッチで必要なピンに一通りアクセスできるコネクタが手に入ります.

また他の製品は以下のページが詳しいです.

上記ページはドリキャスからのCSyncを取り出すためDCデミロを使用していますが,ここで紹介した記事の回路は同期信号のためにHSync,VSyncがあればいいので,ドリキャスから出ているCSyncは必要ありません.

また,以下の製品も購入して見てみましたが,ケーブルを切っても必要なピンが取り出せないので避けたほうが良いです.
コネクタ部はすべての金属ピンが配置されているので使えなくもないですが,ホットボンド漬けで密封されていて分解は非常に困難です.